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自然に優しいハンドソープ!! 釣り場で使ったらぜんぜん優しくないだろ

バックパッキング入門 表紙


「これらのトラベルソープにはよくバイオデグレイダブル(biodegradable)という説明が出てきますが、これは合成洗剤ではなく、ヤシ油やオリーブ油とソーダで作る純粋の油脂石鹸のことです。洗剤による水質汚染はバックパッカーの望むところではありません。カスティールなどの油脂石鹸を使うこと、またその場合も直接川や湖の中で使用しないことが大切です。バケツに水を汲み、その中で洗い、汚れた水は川や湖から20m程度離れた場所に捨てるように心がけて下さい」バックパッキング入門(芦沢一洋著/山と渓谷社)

初版は昭和51年(1976年)。今から実に41年前の記述です。当時大学生だった僕は、biodegradable(生分解性)という言葉の意味もよくわからないまま読んで、バックパッカーってそこまで自然環境のことを考えてるんだと感心すると同時に目を覚まされる思いがしたことを覚えています。これが入門書だってんだから、ここまで集大成した本を書いた著者も、それを出版した山と渓谷社もすごいですね。

バックパッキング入門 P234-235

なんで突然、油脂石鹸のことを持ち出しのたかと言うと、ネット企業が釣り用のハンドソープを発売したという記事をあちこちで見かけて、その紹介の仕方が気になったからです。手に付いた汚れや魚の臭いが気になるときは、これを使えばきれいざっぱり。まわりの人から嫌がられることもなく、石油系界面活性剤不使用だから自然にも優しい・・・らしいです。

本当に自然に優しいのは、その場の水でちゃっちゃと手を流すだけにしとくのが一番ですよね。汚れが気になるんだったら、釣りが終わってから水辺から離れた下水処理などの完備した所で洗剤を使うようにすべきです。あまりにも汚れ過ぎてそこまで行くのも憚られる、あるいは車のハンドルも握れないとか、そんなときは洗剤を使って手を洗うのもありだけど、使用は最小限にすべきです。

こういう品物を大々的に宣伝して、それを釣り場で使う人が増えたら、いくら石油系界面活性剤不使用でもぜんぜん自然に優しくありませんよね。だからここではリンクもしません。釣り場での使用はなるべく控えましょうとかの注釈なく、こういうのを紹介して、自分はいいことしたような顔してるメディアは、あまりにも考えが浅薄過ぎて話になりません。それが釣りメディアだったら、釣りの情報を扱う資格ありませんわ・・・(泣)


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